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四季の母 3月

今月、父の23回忌をしました。母はお寺とのいろいろなやりとりや会食するお店の予約、料理の注文など、全て一人でこなしていました。 私が手伝ったのは引き物を用意することだけでした。
全く頭の下がる人です。

そして先日今月の便りが届きました。
「春一番が吹きました 犬ふぐりもこぶしも梅も彼岸桜も咲き始めました・・先日はお忙しい中、お集まりくださって本当にありがとう・・」と法事に出席したお礼の一筆が添えてありました。

3月のお題 【たらの芽 若鮎 大掃除】

八十路なり生前整理とふ大掃除

払底のあの日を諾ふ大掃除

たらの芽の棘しばしもてあます

たらの芽や生国過疎となるばかり

堰堤を小鮎ひたすら上るなり


一句目 
とふ は“という”を俳句ではそう表すそうです。
物のない時代に育ったので、もったいないと昔の物を取ってあるけれど、いなくなったときに始末に困る物ばかりだろうからねえ、と。

二句目
払底(ふってい)は物が何もないこと。諾う(うべなう)は本当にそうだった、とひとり頷きながら思い起こすようなこと だそう。
あの頃は着るものも食べるものも何もなかった。本当に何もなかったんだよ。

三句目
昔、田舎で父(わたしのおじいちゃんですね)が美味しいからって山からたらの芽を取ってきてくれるんだけど
すごい棘でさ、子どもだったからそれを取るのが大変で。でも天ぷらにしたら美味しいんだよ。

四句目
たらの芽は田舎の杣道(そまみち)にあるのが本当は一番おいしいのよ。
もう誰もあの道を歩く人はいないと思うよ、昔は村に30軒もあったんだけどね。

五句目
“えんてい” です。多摩川に魚が遡る道があるのだ、と知人に聞き想像して書いたんだそうで、「だから自分で見たわけじゃないからさ、これはあんまりいい句じゃないのよ。」

電話にて
大掃除って春の季語なんだね。
そうそう、昔からね。
わたしも歳時記買おうかな、どこから出てるのがいい?
あげるよ、いくつもあるもの。
じゃ今度行くね・・・ああでも空いてる日曜日がだいぶ先だなあ
いいよいいよ、忙しいんだから。

そしてちょっと間を置いて2.3日前に何十年来の親友だった人が亡くなってしまったのだと話してくれました。
私もよく知っている人でした。
母は泣いているようでした。
長く生きていると、こういう寂しいことがいっぱいあるのね、みんな死んじゃうんだからね。
・・・元気出してね。
うん。

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Comments

桜が咲き始めましたね。

大掃除が春の季語なんですね!何だか分かる気がします。家中を綺麗にして新年度を迎える気構えかな??
俳句用語は本当に難しいですが、丁寧な説明で、とても勉強になります。

たらの芽は我が家でも以前は夫の兄が栃木の山で採って送ってくれましたが最近はもう、なくなったようです。今はスーパーで買って、ふきのとう等と天ぷらします。新鮮な程、棘がすごいのよ。春の恵みのご馳走ですね。

3月は私の両親(父33回忌、母3回忌)も法事でした。金子みすゞさんも母と同じ3月10日が命日です。父は9日です。

弥生三月は別れの月ですが、嬉しい出発の別れと永遠の別れとでは・・・・お母様は大切なご友人を亡くされて、さぞ、お力落としの事と思います。どうぞ、お大切に!


Posted by: ななほしきみえ | March 29, 2014 22:01

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